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HOME > 高見先生 > 004 皮膚科・美容皮膚科 Vol.4

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高見:
角田:

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角田:
先生が医者になられた経緯について教えていただきたいのですが?
はい。私が15のときに父が原因不明の突然死したことがきっかけなんです。
病理解剖もしていただいたんですけど、結局何も分からずに死因不明のまま心不全という診断が付きました。
はい。
私はその分からないという事実がすごいショックで・・・。「今の医学でも分からないなんていうことがあるんだ」って。それで父が亡くなった理由を知りたい、分かりたいという気持ちから医者になろうと決心したんです。
そうだったんですか。
はい。でも、父が46歳で働き盛りのときだったので、高校もそのまま在学できるのかというくらいの状況になりまして、医者になるなら学費の安くて通学できる国立大学しかないと思って、がんばりました。
通学圏内の国立医学部というとかなり限られますよね。超難関ばかり。
ええ、もうとにかく猛勉強しました。絶対浪人できない状況でしたし、最終的には奨学金をいただけるくらいまで頑張りました。
それで大学を卒業されてからは?
はい。心臓血管外科というところで研修し、最終的に心カテ部門のある内科に入局しました。(心臓カテーテル部門) でも実際に入局してみると、主に糖尿病の患者さんを治療する代謝内科を担当することになりまして・・・・。 
それで皮膚科と連携してチームで治療をすることが多かったんです。
高見:
角田:
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それで皮膚科にご興味を持ったということ?
はい。それで順天堂大学の皮膚科に再入局しました。
そうすると、お父様がお亡くなりになられた件はご自身の中で解決されたんですか?
自分も医師になって、医療の現場で働いてうちに、父の死を自然に受け入れていくことができるようになりました。
どうしてですか?
いろいろな勉強や経験をつんでいくうちに、逆に世の中は分からないことだらけなんだって知ったんです。
例えば、医学であれば、人間の体や病気の全部が解明されているわけではなく、私たちはその一部だけを研究しているに過ぎないんだな、と知ったんです。
なるほど。「科学で解き明かせないものなどない」と思っていたのが、実はまだまだ未知のことだらけだと気が付いたと?
そう、それで医学生から医者になる過程で、世の中のすべてに答えがあるわけではないということを受け入れようと思ったんですね。そうしたら、同時に父の死を受け入れることが出来たんですよ。分からないということもあり得るんだなと。
それで皮膚科に行こうと?
そうです。それでこれからは私自身が本当に興味のある道を進もうと思ったんです。
なるほど。とっても深い話ですね。よく分かりました。順天堂大学の皮膚科ではどんなことをされていたんですか?
たくさん研究もしていましたし、皮膚科外来も病棟も担当していました。特に女性としてはじめて皮膚科病棟を担当した医師だったんです。
皮膚科外来ではどんな診察をしていたんですか?
いわゆる一般皮膚科で治療する病気すべてです。13年間いましたから・・・。
他には脱毛症の治療も多かったです。順天堂は大学病院として初めて育毛外来を設置した病院なんですよ。

高見:

角田:





高見:
角田:



そのあと、美容皮膚科の世界に飛び込まれたということですが、まず一般皮膚科と美容皮膚科の違いについて教えていただけますか。
基本的に一般皮膚科は主に保険診療で治せる病気の治療をしています。
美容皮膚科の場合、病気というよりも美容的な側面の強い疾患を治療します。この場合、ほとんどが保険外診療になります。
保険外診療の場合は、保険診療と違って各医院によって治療費が異なります。もちろん、すべてがきっちり分かれているわけではなくて、一般にも美容にも共通する疾患もあります。たとえば、ニキビのお話でご説明したとおり、治療方法や出せる薬が違うんです。
なるほど。でも大学病院で13年も皮膚科診療に従事していた先生が、新たに美容に進むって珍しくないですか?
そうですね。私くらいかもしれません。たいていは卒後数年で美容皮膚科のクリニックへ就職したり、5~6年在籍して専門医をとったら、自分で一般皮膚科を開業される先生が多いですからね。
大学を辞めるとき、オーベン*に「角田、どうしたんだ、金儲けに走ったのか!」なんて言われました。(笑)  (*指導医のこと)
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角田:
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それでも美容皮膚科にご興味をもたれた理由は?
保険制度の中では、ある診断に対する治療内容と処方薬はほぼ決まっているんです。
ですから、それ以上の治療をしてあげたくてもできないんです。そこに私はずっと閉塞感を感じていたんですね。
「この病名にはこの処置とこの薬」とパターンが決められているということですね。そこに選択肢がほとんどない・・・。
そうなんです。それでちょうどその頃、美容皮膚科というジャンルが台頭してきたんですよ。
90年代の終わりくらいで、私はまだ大学にいたんですけど、「こんなところにまだ私の知らない新しい知識がたくさんあったんだ!」って。
たとえば、先ほどの「ビタミンC誘導体によるニキビ治療」についての発表とか・・・。
なるほど、それで新たに美容皮膚科にご興味を持たれたということですね。
でも美容皮膚科って、一般皮膚科診療をしていた先生にとっては、またゼロからのスタートという部分もあったと思うのですが、不安のようなものはなかったんですか?
いいえ、不安は全然。ワクワク感というか、楽しいという気持ちしかなかったですね。
専門医として臨床を続けてきたキャリアもありましたし・・。
むしろ、自分の治療の世界がどんどん広がっていくことにすごい喜びを感じていましたね、もちろんこれは今でもそうですけど。
それで大学をお辞めになって、美容皮膚科クリニックで勤務医として4年間働いたということですね。
はい。でも週のうち半分は一般皮膚科でも働いていました。
それはなぜですか。一般皮膚科の治療も忘れないため?
もちろんそれもありますけど、私は皮膚科専門医として美容皮膚科をやりたかったんです。つまり、一般皮膚科の延長上に美容皮膚科があるというか・・・・。そもそも一般皮膚科の治療に保険では出来ない診療を取り入れることで選択肢を持たせたいと思ったんです。
ですから、皮膚科医としての私の原点は、いつまでも一般皮膚科なんです。
角田先生とは、この対談以来、色々とお話させていただく機会が増えましたが、本当に誠実に患者さんや医療に向き合っていらっしゃる先生です。(年少者の私が言うのも分を超えているのかもしれませんが・・・)
また本文中では割愛しましたが、角田先生は研究者としても立派な業績を収めていらっしゃいます。
当時は原因不明だった「劣性栄養障害型表皮水疱症」という病気を解明し、現在はそれが世界の医学会でのコンセンサスになっているそうです。
当社サイトでは前回に引き続き「ディフェリンゲルの実際 ~具体的な使い方~」についてUPしております。こちらもご覧下さい。

バックナンバー

  • 004 皮膚科・美容皮膚科 Vol.4
  • 003 皮膚科・美容皮膚科 Vol.3
  • 002 皮膚科・美容皮膚科 Vol.2
  • 001 皮膚科・美容皮膚科 Vol.1

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